台風

今年の台風、ちょっと早くないですか。

一体どうしちゃったんだろう? 嫌ですねー。

ところでこの台風、どこでどうやって生まれて日本にやってくるか知っています?

簡単に説明すると台風は南の海で生まれた熱帯低気圧のことです。

南の海の空気は海水の温度が高いためとても暖かくて水蒸気をたくさん含んでいます。

この空気が上昇して雲をつくり、地球の自転の影響を受けて渦をつくり、大きくなって台風になります。

海面水温が26℃以上の海域で発生し、それ以下ではほとんど発生しません。

台風の始まりである熱帯低気圧が発生する場所は赤道の少し北か、少し南の海上です。

赤道の真上で発生しないのは、地球の自転の関係で渦が発達しないためです。

北半球の台風は反時計回りに渦を巻きながら移動します。

また、台風の進む方向には決まりがあります。

日本にくる台風は、最初は小笠原気団の周りに沿って吹く風にのって南から北へ進み、

最後は偏西風にのって東の方へ曲がっていきます。

小笠原気団の張り出す7月頃が最も西よりの進路をとり、その後徐々に東よりの進路をとります。

このように台風もさらに大きなスケールの風の流れにのって移動しているのです。

風ってすごい!




◆コーヒーブレイク◆

台風対策は足元から。

都会の道路はちょっとした豪雨ですぐに水が溢れてしまいます。

そんな道を歩いているとあっという間に靴の中はびしょ濡れに。

靴も靴下もびしょ濡れだとテンションも上がりませんし、何よりも気持ちが悪い!

やっぱ長靴でしょう。




スポンサーサイト

モンスーン

前回、季節によって風向が変わる風をモンスーン(季節風)と学びました。

九州は梅雨の終わり頃によく豪雨に見舞われますが…

実はこれもアジア・モンスーンという季節風がもたらしているのです。

夏、インド・ユーラシア大陸は暖まり空気が上昇します。

その結果、温度が低いインド洋から大陸に向かって強い風が吹きます。

これがアジア・モンスーンです。

えっ、日本には関係ないじゃん?って思いますよね。

ところが関係あるのです。

この風、大きなヒマラヤ山脈にぶつかって東に大きく進路を変えるのです。

その頃、日本ではシベリア気団が姿を消し、オホーツク海気団と小笠原気団が勢力を強め互いにせめぎ合っています。

どちらも全く譲らないので、境界では空気は上に逃げるしかなく、帯状の雲ができます。

これが「梅雨前線」です。

アジア・モンスーンは熱帯の空気で暖かく大量の水分を含んでいます。

それが日本までくると、オホーツク海気団と小笠原気団に挟まれて、細長く伸びて入ってきます。

それがまるで舌のような形をしていることから、「湿った舌」=「湿舌」と呼ぶようになりました。

オホーツク海気団と小笠原気団の間にできた梅雨前線。

そこへ更に湿舌が伸びてくることで大量の雲をつくり大雨が降るのです。




◆コーヒーブレイク◆

豪雨ともなると傘なんてもう役に立たないですよね。

これからの梅雨時、やはりレインコートが重宝するかな。

ポンチョタイプなら着るのも簡単、手入れも簡単!

雨の日のイベントやスポーツ観戦にももってこいです。

あっ、豪雨ではイベントやスポーツはやらないか・・・




気団

天気予報を見ていると「気団」という言葉をよく耳にします。

「気団」って一体何でしょう? 

空気の「気」と集団の「団」で「気団」、要するに「空気の集まり」のことです。

温度や水蒸気量などの性質が同じ空気の集まりを言います。

陸の空気は乾燥し、海の空気は湿っています。

赤道に近い空気は温かく(温度が高く)、極に近い空気は冷たい(温度が低い)です。

そしてその空気の集まりは1000km以上もの範囲に及びます。

日本列島の上空にある気団は4つです。

シベリア気団、揚子江気団、オホーツク海気団、小笠原気団です。

シベリア気団と揚子江気団は陸の気団、オホーツク海気団と小笠原気団は海の気団です。

これらの気団が季節によって大きくなったり小さくなったりし、日本の天気に影響を与えています。

要するに気団の配置に伴う空気の動き(風)が日々の天気を決めているのです。

例えば冬、最も温度が低い気団は、陸(陸<海)の気団で北(北<南)にあるシベリア気団です。

故に冬は冷たいシベリア気団から暖かい海の方へ冷たい北風(北西風)が吹きます。

一方夏はシベリア気団が小さくなり小笠原気団が大きくなるため南西寄りの暖かく湿った風が吹きます。

このように夏と冬で大陸と海洋の温度差によって季節ごとに空気の動き「風」が発生しています。

この風をモンスーン(季節風)といいます。




◆コーヒーブレイク◆

今まで風なんて気ままに吹いているのかと思っていましたが…

ちゃんと法則があるのですねー!

かっこつけて「風を感じて」なんて言ってたのが恥ずかしいです。

恥ずかしくてもう「風と共に去りぬ」 なんてね。

反省して真面目に風と向き合おう。




天気をつくる風の正体

暑くなったり、寒くなったり、晴れたり、雨が降ったり、・・・

この天気を決めているものは一体何でしょう?

その答えは「風」です。

冷たい空気や暖かい空気を運び、雨を降らす雲を作るのも風なんです。

それではその「風」はどうやって生まれるのでしょう?

海にほど近い我家で「風」を観察してみると、夕方頃に風の向きが変わることが分かりました。

この風の向きは陸と海の温度に関係があります。

陸は暖まりやすく冷めやすい、海は暖まりにくく冷めにくい。これがポイント。

太陽が出ている昼間は、陸の空気の温度が海よりも高くなります。

暖められた陸の空気は上昇し、空気が少なくなった地上へ海の冷たい空気が流れ込みます。

一方、夜は冷めにくい海の上の空気の温度が陸よりも高くなります。

海の空気の上昇が多くなり、そこに陸から空気が流れ込みます。

この冷たい空気が暖かい空気の下に潜り込む動きが風の正体なのです。

もっと視野を広げてみると…、地球には大陸と海洋があります。

大陸は熱しやすく冷めやすい。海洋は暖まりにくく冷めにくい。

大陸と海洋の間でも同じように風が吹いているのです。




◆コーヒーブレイク◆

みなさんも「風」を観察してみません?

案外面白いですよ。

そして風のことを少し知っているだけでいろいろ役立ちますよ。

例えば自転車に乗るときだって、向かい風と追い風では全然疲れ方が違いますよね。

ちょっとした知識があれば追い風を利用した快適なサイクリングを楽しむこともできます。

風向計や風速計があれば更に楽し!

スマートフォンが簡単に風速計になるおもしろグッズなんていうのも出ています。

すごいですねー。

みんなに良い風が吹いてきますように!




雨が降るしくみ

前回、雲について学びましたが、雲と言えば雨。

雨は一体どうして降るのでしょう。

今回はそのしくみについて勉強します。

前回雲粒について勉強しましたが、雲を作っているこの雲粒はとても小さいものです。

軽くて落下の速度も遅いため途中で蒸発してしまい、落ちてくることはありません。

雨や雪になるには粒がもっと大きくなる必要があります。

実は雲の中で水滴は-20℃程度まで凍っていないことが多いんです。

これを過冷却水滴といいます。

過冷却水滴はとても不安定なので、気圧の変化や音の振動、小さな衝撃などをきっかけに一瞬で氷の粒になります。

これが雨の元、ダイヤモンドダストと呼ばれている小さな氷の結晶です。

氷の結晶ははまわりから次々と水蒸気を集め大きく成長しやがて雪の結晶となります。

これが落下して雪となります。気温が高いと落下中に融けて雨になります。

これが雨が降るしくみです。




◆コーヒーブレイク◆

これまで雨ってやっかいなイメージしかありませんでしたが・・・

ダイヤモンドダストとか雪の結晶とか、何だかロマンチックなものだと思うようになりました。

水の循環を支える地球の素晴らしい営みなんですものねー。

これからは雨の日も地球の恵みを感じながら楽しく過ごそうっと。

光る傘なんてのも気分を盛り上げてくれるかもね。

7色のLED搭載でまさにレインボー!




光る傘 レインボーフラッシュLED傘 60cm 大人用 レッド LEDUmbrella_RD光る傘 レインボーフラッシュLED傘 60cm 大人用 レッド LEDUmbrella_RD
()
センチュリー

商品詳細を見る

雲のでき方・作り方

雲は一体どのようにしてできているのでしょうか。

前回、暖かい空気が上昇して対流圏の中で雲ができることを勉強しましたが、その仕組みは?

そもそも雲を作っている物質は一体何でしょうか。

綿菓子のような雲だから、「砂糖!」といいたいところですが…

それは空気中の水蒸気がチリに集まってできた小さな水滴や氷の粒なのです。

これを雲粒といい、この雲粒が集まったものが雲なのです。

詳しい説明をする前に雲を作る簡単な実験を紹介しましょう!

手順は以下のとおり。

1.ペットボトルに少量のぬるま湯を入れる
  内部に水蒸気が発生し、これが湿った空気の役割を果たします。

2.線香の煙を入れる
  煙が空気中のチリの役割を果たします。
  チリがあるからそれを核とし水蒸気は集まり水滴を作ります。

3.ペットボトルに空気を押し込む
  気圧が高くなります。地表付近の高い気圧と考えます。

4.栓を開けるとペットボトルの中に雲ができる
  気圧が一気に下がり気温も下がります。上空の低い気圧と考えます。

動画はこちら。



詳しくは → ひまじんの工作図鑑 雲の実験教室

雲のでき方をまとめると…

地表付近で暖まった空気が上昇すると上空では気圧が下がるために空気が膨張し気温が下がります。

するとチリのまわりに水蒸気が集まって小さな水滴や氷の粒ができます。

これを雲粒といい、雲粒が集まって雲でできます。

さまざまな雲の形があるのは上昇気流に速さや乱れなどの変化があるからです。




◆コーヒーブレイク◆

簡単な道具で自分だけの雲を作ることができるなんて素敵ですね。

私も「マイ雲」を作りたくなっちゃいました。

空高くある雲が手元に!

実験って楽しい!




炭酸キーパー ライトブルー炭酸キーパー ライトブルー
()
AG

商品詳細を見る

雲がいる場所

雲は一体どのくらいの高さにあるんだろう?

とっても低いところにある雲もあればすごく高いところにある雲もあります。

一体どのくらいの高さまで雲は存在しているのでしょう?

実はその高さの上限は10kmくらいなんです。

この雲ができる上限の高さ10kmぐらいまでを「対流圏」と呼んでいます。

(詳しく言うと極地方では8~10km、熱帯地方では12~15kmまでです)

この対流圏は、雲、雨、風などさまざまな気象現象が見られる場所なんです。

簡単に言うと雲は太陽の熱を受けて暖まった地表付近の空気が上空へと昇りできたものです。

でも対流圏より上には雲ができません。一体なぜでしょう?

それには温度が関係しているのです。

対流圏では上空に行くに従って温度が下がっていきます。

10km付近では何と-50℃くらいになるんです。

しかし、それより上の成層圏では、逆に上に行くほど温度が上がります。

要するに10km付近で上昇気流が止まってしまう。だからその上では雲ができないのです。

なるほど!




◆コーヒーブレイク◆

皆さん、あくせくと生きていませんか。

たまにはのんびり空を見上げて過ごす時間も必要ですよ。

土手に寝転がって雲を眺めましょうよ。

あれはドーナツだ! あれはチョコレートパフェだ! なんてね。

なぜか甘い食べ物ばかり思い浮かんできます。

巻雲、巻積雲、巻層雲、高積雲、高層雲、乱層雲、積雲、層積雲、層雲、積乱雲、…

ちょっと知っているともっと楽しくなる!

見ているだけで楽しい「雲のカタログ」




雲のカタログ  空がわかる全種分類図鑑雲のカタログ 空がわかる全種分類図鑑
(2011/05/17)
村井昭夫、鵜山義晃 他

商品詳細を見る


偏西風

前回は低緯度地方の大気の流れ、貿易風のことを勉強しました。

今回は中緯度地方の大気の流れ、偏西風について勉強します。

偏西風って天気予報等でよく耳にしますよね。

黄砂やPM2.5を運んでくる風です。

中緯度地方を西から東に吹いています。

風は上に行くほど強く、対流圏と成層圏の圏界面境目辺りで最大となります。

その偏西風の強い流れをジェット気流といいます。

偏西風は冷たい空気と暖かい空気の境目を南北にクネクネと蛇行しながら流れています。

この蛇行は地球の気象に大きな影響を与えています。

暖かい風を低緯度から高緯度へ、冷たい風を高緯度から低緯度へ、温度差が少なくなるように運びます。

また、気象の変化も作り出しています。

暖かい空気が北に上がって暑くなったり、冷たい空気が南に下がって寒くなったりと。

時に大きく長期間続く蛇行が洪水、猛暑、寒波などの異常気象をも起こします。

まとめると低緯度、中緯度、高緯度の3つの大気の流れがあります。

赤道付近で上昇し、亜熱帯で下降する「ハドレー循環」

ハドレー循環により、亜熱帯から赤道に向かって地上付近を吹く東よりの風を「貿易風」

中緯度地方の上空を東から西に吹く風を「偏西風」

極地方で東よりに吹く風を「極偏東風」

これらの風が地球規模で大気を循環させています。

そう考えると風って大切なんですね。




◆コーヒーブレイク◆

飛行機で旅するときに、行きと帰りでは所要時間が全然違うなぁと思ったことはありませんか。

あれって偏西風の影響なんです。

えっ、知ってた? 知らなかったのは私だけ?

西から東へ行くときは追い風、東から西へ行くときは向かい風。当たり前か!

冬場のジェット気流は時速350kmにもなるそうです。

東への旅ではこの風を使わない手はありません。

逆に西への旅ではこの風を避けたいものです。

パイロットは風を意識しながら操縦しているんですね。




機長!  ~飛行2万1456時間、きたえた翼に乗って~ (廣済堂新書)機長! ~飛行2万1456時間、きたえた翼に乗って~ (廣済堂新書)
(2015/01/22)
井上 博(元ANAキャプテン)

商品詳細を見る

ハドレー循環

前回、赤道付近は受熱量が多いということを学びました。

受熱量が多いということは当然暑い。空気も暖められます。

その暖められた空気は対流圏の上部を北半球では北へ、南半球では南へと流れていきます。

要するに中緯度に熱を運んでいくのです。

そして亜熱帯で下降し今度は対流圏の下部を再び赤道付近に戻ってきます。

この循環をハドレー循環といいます。

ハドレー循環により亜熱帯から赤道にかけて低緯度の地表付近を吹く風を貿易風といいます。

貿易風は地球の自転の影響を受け、東寄り(北半球では北東、南半球では南東)の風となります。

大気の循環はこのハドレー循環だけでなく、中緯度にも、高緯度の極地方にもあります。

この地球規模の循環が赤道付近の熱を極地方まで運ぶのです。

大気の大循環があるおかげで赤道付近と極地方の温度差は小さくおさまっています。

もし大気の循環がなければ赤道付近と極地方の温度差は100℃にもなるといわれています。




◆コーヒーブレイク◆

今回、「貿易風」って言葉が出てきましたけど、何で「貿易」って付いてるの?

昔、貿易のための帆船がこの風を使って航海していたからだと思っていましたがそうでもないようです。

英語で「trade wind」といいますが、昔「trade」には「貿易」という意味はなく「経路」を表したそうです。

「決まった経路を吹く風」というのが実際のところだそうです。

何ともややこしい話です。

そうそう、1492年、コロンブスが大西洋を横断することができたのも貿易風のおかげです。




コロンブス 全航海の報告 (岩波文庫)コロンブス 全航海の報告 (岩波文庫)
(2011/02/17)
林屋 永吉

商品詳細を見る
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。